【雑記】ペンネームからのイメージ、そして好きな絵と憧れる絵と描きたい絵と描ける絵と求められる絵

 私は子供の頃からお気に入りの絵本があります。それは佐々木マキさんの「ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします」です。

 子供の頃に何度も何度も何度も何度も読んだので、未だにいくつか文章を諳んじられるほど好きです。絵本と漫画の合いの子のような本で、読んでも楽しい、見てても楽しい1冊です。

 また、佐々木マキさんの絵がとても好きで好きで、こんな魅力的な絵が描けたら!…とずっと憧れているイラストレーターさんです。

 そんな佐々木マキさん、私は長年女性のイラストレーターさんだと思っていました。太ブチ眼鏡のおかっぱのオシャレな雰囲気の方…もしくは親しみやすい雰囲気の方…そんな感じでした。

 先日佐々木マキさんの「佐々木マキ見本帖」という作品集を見ることができたのですが、

 佐々木マキさん、男性のイラストレーターさんだったんですね!!

知らなかったー!!

(いや、Wikiぺディアで調べればわかることですが、調べたことなかった)

 名前から勝手にイメージしていた男女像。そういえば原マスミさんもずっと女性だと思っておりました。Instagramで初めてご本人のお写真を拝見し、男性だと知りました。原マスミさんも独特の世界観とタッチがとても魅力的で、憧れの方です。歌のお声もとても良いですよね!!吉本ばななさんの「哀しい予感」の装画なんて本当に素敵です。本屋B&Bさんの「装丁は夜生まれる」を拝聴した時に、恩田陸さんが女性というのも初めて知りました。

どんだけ知らないんでしょう、私。

 作品に女性も男性も関係なくて、描き手の性別などどちらでもいいのですが、ペンネームから勝手に性別を想像してしまっていました。

ちなみに私の「樹」というペンネームも、男性によくある名前みたいですね。私自身、木とか植物が好きなのと「いつき」という音の響きが好きでペンネームに選んだのですが…明記しないと男性か女性かわからない、とご指摘をいただきました。

女です。

さて、タイトルの後半ですが…

好きな絵柄はあるけれど、必ずしも自分が描きたい方向ではなく。

憧れる絵柄はあるけれど、それが必ずしも自分が描けるわけではなく。

描きたい絵はあるけれど、それが必ずしも求められる絵でもなく。

恐らくこれはイラストだけではなくて、全てに通じるのだと思いますが、難しいですよね。

 私が好きな絵柄は佐々木マキさんや、原マスミさん、北見隆さん、ルネ・マグリット、ジャン・ジュリアンさんなどなど、厚塗りのちょっとシュールな絵柄だったり、コミカルなものだったり。

 憧れるのはアルフォンス・ミュシャや永山裕子さんの水彩画など華麗でハッと息を呑むような美しいものや、版画で描くオシャレなレリーフのようなもの。

 描きたい絵は、シーンイラストやコミックテイストのもの。日常シーンや何気ない一瞬の一コマで、人が必ず入っているもの。もしくは水彩の静かでちょっと暗めのイラストや植物と人物など。

 でも求められる絵は、クライアント様に合わせてタッチを変化させてイメージに合うものをご提供しています。クライアント様が「求めている絵」と「自分の絵」が合致したご依頼の時は本当に感謝しかないです。

 私は好きな絵と憧れる絵と描きたい絵がそれぞれバラバラなため、恐らく統一感がないのかもしれない。けれどもどれも描いていて楽しいので、どれかに一つ絞ることが難しい。

一つに絞れば多分もっと方向性がはっきりするのかもしれませんが…

 でも「佐々木マキ見本帖」を拝読すると、様々なタッチで描かれていて、でも全てのタッチを通して「佐々木マキ」さんが存在しています。

そんな風に自分もなれたらいいのになあ…

そんなことを思いながら本を閉じ、

いいかげんデジ・アナ両方の自主制作を始めなきゃな、と焦り、

12月もあと2週間か…1年早くて恐ろしや。

などと、とりとめもなく、ぶつぶつ呟く午後なのでした。